そばにいてくれたからⅡ




「あたし掛けときましょうか?」


「んじゃお願い」



あたしは進二さんから毛布を受け取った。


いつもの席に行くと潤希くんはテーブルに伏せていた。


顔を横に向け寝ている。



「可愛い…」



無防備な状態で可愛いらしい寝顔…


潤希くんもこんなとこ見せるんだ。








あたしは潤希くんにそっと毛布を掛けた。



「ん…」



すると潤希くんのうなり声が聞こえた。


起こさないようにしなきゃ。


てか礼羅たちいないけど買い出しかな…?



「清香…」


「え?」



あたしは潤希くんのほうに振り向いた。








清香…?


聞いたことない…


名前、それに女の人だよね…?


もしかして…



「潤希くんの彼女だった人の…?」



あたしは寝ている潤希くんを見た。








………………………………………



あたしは礼羅の家に帰ってた。


まだ放課後の潤希くんの言葉に驚いていた。



『清香』



その名前が潤希くんにとって大切な人だったのかな…



「有菜、どうした?」


「あっ、礼羅」



礼羅があたしのそばに来た。








礼羅に話そうかな…


でも潤希くんに悪いしな…



「別になんでもない!」


「そうか?」



礼羅は気になってそうな顔をしてたけど特に追求しなかった。


けどあたしもその後日にちが経っていくにつれて潤希くんの言葉を気にしなくなっていった。







………………………………………



あたしはいつも通りお店に来た。


あたしがお店に来ると礼羅たちがいなかった。


さらに進二さんもいなかった。


みんな買い出しに出掛けたらしい。


テーブル席に行くと誰かが伏せていた。


もちろん潤希くんだ。



「こんなとこで寝たら風邪引くのに…」



あたしは自分のブレザーを潤希くんにかけようとした。







「ん?」


「あっ、起きた」



潤希くんは起き上がった。



「潤希くん、そんなとこで寝たら風邪引くかもしれないよ」


「みんなは?」


「進二さんたちは買い出しだよ」


「ふーん…」


あたしは潤希くんのとなりに座った。








なんの話しようかな…


学校は特におもしろいことなかったし…



「なあ、お前」


「ん?」


「礼羅のことどう思うの?」


「え?」



潤希くんから質問かと思ったら礼羅のことか。



「んー、声がうるさいし、落ち着きがない…」


「まあ確かにな」








「でも礼羅は仲間思いで優しい人だよ…」


「……」


「あたしはそう思う」



潤希くんはあたしの顔をじっと見る。


なんかついてんのかな…?



「顔赤い…」


「え!?」



うそ!


あたし熱でも出ちゃったのかな!?