7月20日


今日で1学期は終了。


つまり終業式、そして夏休みの始まり!



「やっと夏休みだー!」



あたしは腕を伸ばした。


顔を上げると空は雲があまりなく綺麗だった。



「でも宿題あるよ」


「あっ、そうか」








あたしと翔子はいつも通りおしゃべりをしながら進二さんのお店に向かった。


お店のドアを開けると最初に見るのが進二さん。



「よお、二人とも」


「こんにちは~」


「あいつらならいるよ」



そしていつも通り奥のテーブル席に向かう。


テーブル席には4人の男子達がいる。







うるさい声の持ち主・礼羅。


大人ぽくてしっかりしてる・光太郎くん。


見た目が女の子に間違われる男の子・高秋くん。


無口だけど優しい・潤希くん。


あたしは毎日このお店でみんなと過ごしている。



「そうだ、有菜ちゃん、翔子ちゃん夏休み毎日ひま?」


「どうして?」


「よかったらここ行かない?」



光太郎くんは紙を出した。







「大自然を満喫しよう!夏休み毎日キャンプ!」


「え?」


「要するに夏休み毎日ここで過ごそうってことだよ!」


「ええ~!!」



いや、でもお金とかかかりそうだしな…



「お金のことなら俺がなんとかするから」


「え!?」



進二さんは顔をにやにやさせる。


心の声が進二さんに聞こえたようだった。







だったら行こうかな。


みんなもいっしょだし…



「あたしはパス!塾とかあるし…」


「え」



そうか翔子は塾に通ってたんだっけ?


だったら行けないよな…



「残念だな、でも翔子ちゃんにお土産買ってくるね!」


「光太郎くん…!」



光太郎くんの笑顔で翔子は顔が赤くなった。








「んじゃ翔子の分まで楽しみますか!」


「うん!」



ってなわけでキャンプに行くことになった。


そしてその日あたしは礼羅の家に帰ってキャンプの準備をした。



「んー、これも必要かな?」



夏休み毎日別の場所で過ごすからな、荷物めっちゃ多くなりそう…


でも家出したからあんまり服ないけどね…