そんな6人で来た今回の遊園地デート。
彼氏同士は今日までお互いのことを知らなかったので、
若干の不安は会ったのだが、
会ってみれば、男の子らしい、というのか、
サッカーの話で大いに盛り上がり、
ここに着くまでの数時間で、ずいぶんと仲良くなっていた。
「たっちゃん、そういえば今度、中国に留学に行くって聞いたけど…」
「そうなの。一年間だけどね!今からすっごい楽しみ!!」
「へぇー…すごいな、高橋さんって。俺には無理だなぁ、語学は全然で。」
「語学だけじゃないでしょ、陸は馬鹿だもんね。」
にひひと、可愛らしい笑みを浮かべた里奈が彼を小突く。
「おい、そこはフォローしろよ。そういう里奈だって話せねーだろ。」
「いいの!私は一生日本で暮らすから!」
「なーに言ってんだよ!俺は将来は海外で暮らすつもりだぞ。
どうすんだ?別居婚か?」
「そっちこそなーに言っちゃてんだか!誰が、陸と結婚するって言ったのよ!?」
「はっ!?えっ!?違うのかよ!?」
まるで漫談のように、じゃれあう二人はふざけあって
お互いのほっぺたを引っ張り合っている。