ふーん…と修の理解を表す相槌が聞こえる。
なかなか欲しい答えがもらえないことに、もどかしさを感じてしまう。
私の中では、すぐにでも返事がもらえてハッピーエンド、という構想を描いていたものだから・・・この間が妙に重たい。
修相手に安易に考えすぎていたのではないか、といえば、そうなのだけど…。
完全に立場が逆転した状態になってしまい、今度は私がちいさなこぶしを握り締める番。
ふと、修が動いた。
「それって…結局俺に甘えてるのと変わらないんじゃない?」
と、また唐突に。
「だって、いきなり俺に一回別れてまた付き合ってって…完全にわがままだろ。
美月のケジメに俺が付き合わされてるだけじゃん。」
ぐさっと胸に
突き刺さるものがあった。
修の言葉が、これまた正論過ぎて・・・
ろくに反論の言葉も浮かばない。
「そ、それは…別に、私が嫌ならこのまま別れてくれても良いって・・ことで…」
「それで、美月は本当にいいの?
さっき、俺のこと好き、とか言ってなかっけ?」
ううっ・・・また痛いところをついてくる。
「で、でも・・・」
「好きなら、一回別れる必要なんてないだろ。」
答える言葉もなく小さく縮こまる私は完全にまた優しい修に迷惑を負担をかけていた。