私は小さく深呼吸をした。 気合を入れるために。 そして、 「修、私と別れてください。 …それから、 私ともう一度、 付き合ってください。」 ぎゅっと目をつむって手を差し伸べるた。 修が、その手を再び握りしめてくれることを信じて。 けれど・・・ いつまでたっても、私の手に心地よいぬくもりは戻らない。 心に不安という闇が一つ灯った。