「…でも、修が優しいから・・
修が私を好きだって、言ってくれるから、
私、修に甘えて、文句ばっかりだった。自分中心に考えるようになっちゃってた。
そんなずるい人間になってた。」
そう、修が、私が人込みが嫌だって言ったから、いつも会うときは家とか人が少ないところとか。
それに、せっかく修が表してくれているはずの愛情表現を嫌がったり、とか。
修に好かれてることを良いことに、修への対応がひどくなっていることにも気が付けずに・・・。
周りの人に、何にも努力していない私が
文句を言われるのも当然だった。
それを修のせいにしてあたって・・・・。
夕陽が逆光になって私の顔は修に見えているだろうか。
私からは、苦しい顔をしてくれている修の顔が見える。
手をギュッと握りしめて、耐えてくれている。
きっと言いたいことがいっぱいあるんだろう。
でも、私の話がまだ終わってないことを、
わかって待っていてくれている。