並ぶこと数分。
「じゃあ、私たち、先に乗っちゃうね?」
たっちゃんと真さんが回ってきた黄色のゴンドラに颯爽と乗り込んでゆく。
次を待つのは里奈と陸君だ。
そして、それに続くのが
…修と私。
結局、あの後、まともに会話をすることもままならなくなり、
気まずい状態が続いたままだった。
修は修で、私に対する態度が一変。
全く近づこうともしない。
きっとその様子に皆も気が付いていたのだろうが、
やんわりと生暖かい目で見守ってくれていた。
「それじゃ…乗り終わったら、入り口集合ってことで…ね?」
順番が来て、里奈と陸君がゴンドラへと吸い込まれてゆく。
それを見送りながら、
隣で同じようにその姿を見送っているであろう修の存在を大きく感じた。