予想以上にスリリングなジェットコースターに、さっきまでの憂鬱な気持ちが少し爽快になっていた。


時間もお昼を指していたので、近くの広場でお弁当を食べることにした。


6人掛けの大きめのベンチを見つけて腰をかける。

そして真さんが、もってくれていたお弁当の包みを開くと、男性陣から一様におぉーと歓声があがった。

朝から、私たち3人早起きして準備した甲斐があったというものだ。

おかずはお弁当のザ定番といったところだが、普段作りなれないなめ


朝から3人で悪戦苦闘したすえに完成したのだ。


「すっげ、うまそう。」

前に座る修が、嬉しそうな笑みを浮かべてくれる。


そんな無邪気な顔を見ていたら、思わず抱きつきたくなってしまうけど…

急ブレーキをかけるようにその勢いは私の理性によって押しとどめられた。