わかりきっていたことだったが、
今までずっと気づかない振りをしてきた。
私は、
彼に
ツリアワナイ。
こんなにも平凡な私が、大学でも有名な修と付き合える、なんて。
なんで?って言われるのは、当然のことだ。
予想外のことじゃない。
なのに…
指摘されて初めて、
自分の惨めにな姿に気づかされた。
モテる修と
冴えない私。
私なんかが修にくっついて、
周りにいる人全員が、
さっきの彼女のように言っているんじゃないかと
恥ずかしさがこみ上げ、その瞬間、
修から飛び退くように離れた。
突然のことに修も驚いていたけど、
そのときの私は冗談として笑い飛ばすことも出来なくて、
再び構ってくる修を避け続けた。