あれは一か月デートの時だった。

二人で、街へ買い物へ来た。

お互いに送るネックレスを見に来たのだ。

手をつなぐのも恥ずかしいぐらいだったのに、修がぎゅっと握り返してくれるのが心地よくて、人前だというのに、私たちはくっつくようにして歩いていた。

休日で、人の多い大通り。

このころは、まだ
修が注目され、褒められているのも、自分のことのように誇らしかった時期だ。


すれ違う女の子が一様にこちらを振り返る。

頬を染める子や、見とれる子。


そんな女の子にモテる修が私に甘えてる、なんて優越感に浸っていたのだ。