「じゃぁね……」
これで。いいんだよ
もう私の家は目の前。
家に入ってもいいけど……、
何気に刑事さんが私に話し掛けようとしてる
気がする。
「なにか言いたいこととかあるんですか?」
私がいきなり振り返ったから
刑事さんは驚いて、あわてている。
「い、いや!ちょっといいか、な?」
ちょっとなら、いいよ。って言おうとしたけど止めた。
きっと結衣のコトに違いないから――
「どうしたんですか?結衣の、」
「ここではなんだから家に入ろう!」
結衣の事ですか?って聞きたかったんだよー…
てかここ私んち!!
「はー…」
もう抵抗するのも面倒臭いな……。
どうせお母さんが居ないからって
安心してるよ、この新人(タブン)刑事ったら…
私は鍵を開けて 刑事さんを家に招いた。
表情からして、危険な事じゃないと思うし
「ゴホンっ!話してイイか?」
「はい。」