「ごめん、私、好きな人がいる…!」
それでも。
たとえ悔しさと悲しさが消えても
この徹への思いは消えることがないと思う。
だってこんなに好きなんだよ…
こんなにこんなに好きで、
徹には伝えられないけど…
もう終わった恋なはずだけど…
私のなかでは消えてくれない徹の存在。
うぅん。私が徹を消さないんだ…
いきなり現れてくれないかなって期待とかしてる。
ねぇ、私、誰も殺してなんかいないよ?
徹、信じてくれてるよね…?
「…そ、っか。俺、フラれたんだ…!」
「ありがと…。でも竜輝とはこれからも友達でいたい!私、友達としての竜輝が大好き…」
「……ふっ、ありがとな。じゃぁな…」
去っていく竜輝の後ろ姿…
これで…これで良かったんだよね?
これで―――…