「……。」

「徹…?……、私、本当に―…!」



「舞依…。」


「な、に?」



「ごめん。でってて。別れよ…?」


「………え…?」




外はまだ五月なのに梅雨の時期のように
いきなりの雨となっていた。

今の言葉が突然で。

気が付いたら目の前は真っ暗で。

自分の部屋に帰っていた。



妹は殺されて私は犯人扱い。

それで…、それで私の心はギュウギュウなのに


大すきな人と引き離されて。


一度にこんなに大きな苦しみを与えられるなんて耐えられなくて。