「分かった分かった。
ありがと。結衣に甘えるよ」


「うしっ!」



寂しいに決まってる。




やっぱり広いあの部屋で


たった一人。




少しでも誰かと居たい。


そう思うのがふつうだ。




「………はい。到着。」



「舞依……、」




「何?」









「今日は忘れられない一日だね。」







結衣…………





「当たり前でしょ!毎年だよ!」







「また来年…」



「……うぅ」




「結衣、泣かないで。」




結衣は泣き止んで

とびっきりの笑顔で…



「じゃぁね!!!!!!!」


と、言った。