「愛弓ちゃんは、ハイキックで家の女房は、突っ張りって不公平な感じがするなあ。」
河田が不服そうに言うが和美に張り手を食らって吹っ飛ぶ。
「あんたは、役に立たないんだから要らない事言わなくていいのよ。」
そうした喧嘩の途中で海の方で『ドーン』
と音がした。海に派手な水しぶきがが上がっていた。
次郎がいつの間にかダイナマイトを持って来て、倉木の乗った漁船に向かって投げたのだ。
次郎は、もう1本に火をつけると倉木の漁船の近くに投げた。
またもや『ドーン』と鳴って倉木の漁船がかなり揺れた。
「これで、あいつらも少しは、懲りるだろう。」
次郎は、笑った。
「次郎さん当てちゃえば良かったのに。」
愛弓が過激な事を言う。
「当てるほどの価値はないよ。
最後まで誰にも当てず済めばそれが1番だよな。」