「純一君あのね誰が強かったかを考えるのは、わりと簡単なのよ。

まぁ確かに、やってみないと分からないんだけど問題はここよ。」



愛弓は、自分の胸を指して言った。



「ハートって事だな。」



「そうよ。格闘技に出るのには、ハートよ。


アントン風に言えば闘魂よ。


それが1番大事よ。勝ち負けよりそれよ。


その点で最も残念なのが小川直○ね。


恵まれた体格と素質だけど、肝心な物を忘れちゃったのよ。

アントンも小川を弟子にして佐山さんと一緒に教えてんのに肝心な事を教えてない闘魂を教え忘れちゃった。


と言うかハートや闘魂って教えてどうなる物でもないのかも知れないけどね。


小川にハートの強さや練習をもっとしてれば凄かったはずよ。


それを言うと小川は、ハートが弱かったから銀メダルだったって人も居るけどあれだけのプレッシャーで銀メダルでも凄いよねぇ。


だから柔道時代は、抜きで考えて小川が総合格闘技に出た試合を観たら分かるけど殴らても行くってない訳最初から自分の才能だけで楽をしたいって感じが見える訳よ。


それで彼の言い訳は、自分は、プロレスラーとして戦うからムキにならないで下さい。って言い訳よ。


それってプロレスラーに失礼だし彼はプロレスラーとしては、三流以下よ。」



「武藤敬○は、俺がプロレス教えてやるって言ったし高山善○は、プロレス知らない癖にプロレスラーと言うなって言ったなぁ。」