「純一、何年か前にキャバクラで酔っ払ってこういう話しを女の子にしたんだよ。

女の子めんどくさそうだったな。」



次郎は、笑いながら言った。



「愛弓ちゃんにも話したんですか?」



「愛弓ちゃんは、真面目に聞いてたよ。今では、俺よりあらゆる格闘技に詳しいよ。

あの子は、剣の会のメンバーだぜ。

水商売にも色々居るって事さ。」



「確かに、職業で判断したら痛い目に遭いますね。」



「お前は、充分痛い目に遭ってるからな。」



次郎は、大きな声で笑った。



僕達は、温泉を出た。

その日は、島に泊まっているのは、愛弓と3人だけだった。

愛弓は、いつもそうなのだが温泉に最初に入るように言っても次郎と僕を必ず最初に入らせた。


洞窟に戻り例しに愛弓に聞いてみた。



「今1番強いのは、誰かな?」



「馬鹿ね。単純に強いとか言わないでルールによるよ。

ボクシングルールならとか柔道ルール色々よ。」



「なるほど。それなら金的以外何でも有りルールならどうかな?」



「フン。難しい質問ね。

私もそれを考えたらなかなか結論が出ないよ。」



「では、総合格闘技ルールなら過去のプロレスラーで日本人なら誰かな?

出れなかった時代の人も含めてだよ。」