「高田延○をそういう見方で観てませんでしたね。
僕にとっては、あの人は、楽しいおじさんってイメージでした。」
「そうだな。
純一達のイメージは、そうだろうな。
高田が、なぜヒクソンと真剣勝負をやったかは、彼は1度だけプロレスラー時代にボクサーと真剣勝負をやったんだよ。
その感覚をもう1度味わいたかったのと俺は、まだやれるって思ったのと1番は彼が社長をやってた団体が常々言ってたのがプロレス最強って事なんだよ。
そこの絶対的なエースであった高田が最強を証明したかったんだと思うよ。
責任感だと思うよ。
真剣勝負で強い相手に向かって行ったのは彼なりの責任の取り方に思えるよ。
結果は、負けたしその後も高田の試合は、チキンぶりが随分出てしまった。
何勝かはしたが、ほとんど負けたよ。
だが高田は、限界までリングに上がった。
プロレスやってたらそこそこまだ稼げたはずだよ。
そういう高田を誰が責められる?
本当の勇気や責任感ってそういうもんじゃないかな。
俺は、そう思うよ。」
「そうですね。
僕は、高田の試合をほとんど知らないんですがそう聞くとそうだと思いますね。
桜庭和○の試合は、少しは、知ってますけどね。」
「桜庭は、非常に頭の良い素晴らしい格闘技家だよな。」
次郎は、話し終えて満足そうだったが急にクスクス笑い始めた。