「純一君確かに、この島には、色々な伝説があるがこうして温泉が出たんだから、傷や病気を癒したと言う話しがやはり、信憑性が高いなあ。

だが、これで次郎の身体が一気に治るなんて事は、ないだろうがいくらかでも治りは、早くなるんじゃないかな。


まぁあまり期待しちゃいかんがね。」



上島は、冷静にこの状況を判断しながらも温泉が出た事を喜んでいた。


上島のように喜んでる人もいれば、藤本は、あまりこの状況を喜んでないようだった。



「確かに、温泉が出たのは、いいがこれで更にこの島への関心が高まるなぁ。」


次郎と同じ意見を藤本は、言った。


能天気にこの状況を喜んでるのは、河田だけだった。



「次郎さん、この温泉火傷に効くかなぁ?もしかすると伝説が多いから俺の火傷の跡も奇跡的に消えたりしてね。」



「ブラックジャッ○に頼んだ方が早くないか。」



次郎からは、クールに流され和美からは、張り手を喰らっても嬉しそうだった。


温泉を引き浴場を造る作業は、5日ほどで終わった。


浴場の広さは、7メートル四方で周りを岩などで囲い他の部分は、コンクリートで出来ていた。


浴場を囲う為の小屋も出来た。


上島が夜遅くまで陣頭指揮を取りその間藤本、河田、佐竹、和美、も島に泊まり作業を手伝った。


漁船での送り迎えは、他の人達がやってくれた。