しかし、愛弓もとうとう店を、辞めてここに泊まると言う事は自らの退路も断とうとしてる訳だからかなりの気合いと根性がなければ出来ない事をやろうとしている。
剣の会の最初のメンバー3人が島に泊まる事になるのだ。
しかし、愛弓は、若い女の子だ。
僕は、愛弓の決意に感謝しながらも少し戸惑っていた。
愛弓の呼び掛けで作業に皆が戻って行った。
誰も不平不満を言わなかったが、さっきの海上保安庁への銃撃を見て不安気な顔をしてる人もいるように見えた。
次郎は、しばらくするともう1つの洞窟から出て来ると作業を見て歩いた。
作業に関しては、何事もなかったかのようだったが、途中で愛弓を呼び島の端のあまり人の居ない所で何か話し合っていた。
最初は、声が聞こえなかったが次郎と愛弓が言い争いになってるようで2人共だんだん声が大きくなっていった。
「次郎さん!剣の会は、自由を尊重するんでしょう!?それなら、私が泊まっても全然問題ないじゃない!
私は、今日帰ったらお店を辞めて明日からここに泊まるの。
決めたんだからいくら次郎さんでも文句言わせないよ!」
「愛弓少し考えろ!気持ちは、嬉しいがお前は、若い女の子だぞ!
これから、どうなるか分からないんだぞ!」
やはり、愛弓が店を辞めて島に泊まる事に次郎が反対してるようだった。