「だけど…」



「何だ!?びびってのんか?それなら帰れ!他の人達にも言うぜ!びびってるなら帰れ!!


これから、どういう展開になるか分からない今のうちに帰ってテレビドラマでも観るか、アダルトビデオでも観てオ○ニーしてろよ。


剣の会は、いつ抜けても恥ずかしくないんだぜ。

俺達がやってる事に疑問を感じるならとっとと帰ってコタツでミカンでも食べててくれよ。」



珍しく次郎が怒り気味に叫んだ。


そのまま次郎は、歩いてもう1つの洞窟に入って行った。



藤本が近くに来て小さな声で僕に、言った。



「次郎さん、身体が治ってないからイライラしてるよ。

銃を使わたら1番上手い人がかなり外してたからな。」



「そうなんですか…」



「次郎さんは、今までも沢山怪我をして来てるが、今回は、自分自身を賭けた闘いだと思ってるのに肝心な時に、身体が上手く動かないってんでイライラしてしまってるよ。」



僕は、昨夜の次郎の様子を藤本に話した。



「だろうなあ。痛むんだろう。

あの人は、自分の肉体を信じて来た人だから我慢強いが、やはり肝心な時に、身体が上手く動かないってのは、かなりショックみたいだよ。

だから、皆でフォローするしかないし、出来ればなるべく本格的な戦闘になるのを遅らせたいがこればかりは、敵も待ってくれるか分からないしな。


それに、純一君に怒ってたが気にするなよ。


銃の扱いは、俺でも佐竹でも上島の親方でも知ってるから暇を見て誰かに習っておいたほうがいいよ。」