河田は、首を振って次郎の申し出を断った。
僕は、今度は、かなり思い切りダイナマイトを投げたがやはり、かなり離れた所でダイナマイトは、爆発した。
「純一、もっと近くだよ。水に触れてもしばらくは、大丈夫何だからびびるな。
藤本例の物を3丁持って来い。
飛び道具は、嫌だがこっちが本気だって見せてやろう。
今なら届く急げ!」
藤本は、もう1つの洞窟に走ると猟銃を3丁持って来て1丁を次郎に、渡した。
後の2丁は、藤本自身と佐竹が持った。
3人は、走って海に入り腰まで浸かると次郎の合図で撃った。
2発目3発目も次郎の合図で続けて撃った。
弾は、海上保安庁の巡視船の側面に当たった。
弾痕が残ったくらいだろうが巡視船は、舵をきると慌てるように島を離れた。
次郎は、首を振りながら戻って来た。
「いつの間に猟銃を用意してたんですか?」
僕は、まさか次郎が銃を使うとは、思わなかったのとそれを、自分が知らなったのが少し悔しくて声を荒げて聞いた。
「純一、お前が上手くマイトを投げてりゃ良かったんだよ。
銃は、もしもの時用と威嚇用に10丁用意してあるお前も藤本か佐竹に撃ち方を習っておけよ。
藤本がいいかもな。
そりゃな使わないに越した事は、ないがこうなりゃ喧嘩だぜ。
つまり戦争だよ。やられる前にある程度の予防線を張らず国に勝てるか?」