芹沢さん暗殺から一か月が立った

その間もちょくちょく妖怪と出くわしたが
それと言った進展もなく
黒幕の正体もつかめないでいた

けれど、4代目の病状は悪化する一方で
良順先生からは「良くてあと一月」
と近藤さんにいっているのなんて
私は知らなかった

スパーン

「~~~~~~!!」

「~~!?~~~~~!!」

ある日の夕方近藤さんの部屋で話し声が聞こえた

ダダダダダ-------

足音が聞こえたと思ったら
そのあとすぐに近藤さんが部屋まで来て

スパーン

「ゆらくん!!」

「はい?」

「急いできてくれ!」

「あ、あの!?」

状況が理解できずにいると、横から土方さんが

「綴殿の容態が----」

そこまで聞けばいくらわたしでも
何となく理解できた。

そのあとはあんまり覚えていなくて
近藤さんに連れられて
きづいたときには
良順先生のお屋敷の目の前まで来ていた

スパーン

近藤さんが勢いよく戸を開けると

「松平様!?」

4代目の隣に松平様がいた

「どういうことだよ。なんで容保公が??」

鳳上院家との関係を知らない土方さんたちは
状況が理解できていないみたい

松平様は視線を4代目から私たちにうつすと

「5代目、鳳上院 ゆら。」

とだけ言った。