それを聞いた瞬間室内がざわめきはじめた。 「愛理を10年後、僕の妻にさせます。」 陸の静かな言音でその場にいた全ての者達がどよめく。 その中、晃が真っすぐ陸の方を見る。 お互いの睨み合いがつづき遂に晃が陸に頭を下げた。 「娘をよろしくお願いします」 それだけ言うと晃は帰っていった。