『変態!!!』

繋いだ手を振りほどこうとすると
もっと強く握られた

「ねぇ、見に行かないの?」

『行かない!恥ずかしいし』

「いいじゃん〜昨日見たから大丈夫♪」
バシン!!!!

また大きな音が響く


『もう知らない!』

私はうずくまる文哉を置いて
スタスタと歩いた

「おい観月!」

文哉のバカ
こんなたくさん人のいるところで
あんなこと言うなんて!
信じられない


怒りで歩くスピードが早くなる
しかも追いかけてこないし
むかつく〜!!

ちらっと後ろを振り返ると・・・


可愛らしい女の人と話す文哉が見えた