「めっちゃ可愛いですよ〜!
速水さんなんて無駄に照れてるんですから
何でお前が照れるんだって感じですよね〜」

常磐さんはゲラゲラ笑いながら
デスクへ戻っていった


いよいよ今日か・・・
自分で決めたことながら
不安だった




仕事をしているとガチャっとドアが開き
文哉が入ってきた

「うわっ!まだ仕事してんの?
もう7時だよ?」

『え?あら?』

見渡すと広報部には私一人


『だけど自分だっていつも遅くまで
仕事してるじゃん!』

「今日は別だろ〜
ほら、行くぞ?」

『あ、待って。これ保存して・・・
よしっ!おしまーい♪』


鍵を閉め、会社を後にする

『ちょっと暖かくなってきたね』

「観月がくっついてくれなくて
俺は寂しいけどね〜」

『くっついてるじゃーん!』


私はぎゅっと文哉の体を寄せた

「お姉さん、ちょっと積極的すぎません?」

『そんなことないですよ?』