『文哉・・・』

「速水に聞いてさっ・・・
あー、疲れた!」

ドサッと私の隣に腰を下ろす


「大丈夫か?」

そう言って優しく頭を撫でてくれる
だけど今の私にはその優しさが痛い

昼はいつも通りなのに
何で夜はそっけないの?
他に女がいるの?


なんて言えるわけなくて


『うん。
ちょっと詰まっちゃっただけだから』

「そうやって何でも抱え込むのが
お前の悪いとこだよ
俺を頼れっつーの!」

『大したことないから大丈夫!
みんなに怪しまれるから、会社戻ろ?』


文哉の目はまだ疑いの眼差しだったけど
会社に戻ることにした