『何?』

「その赤いの・・・」

確かに言われてみれば
鎖骨のした辺りと首に
少し赤いところがある


『虫にでも刺されたかな?』

「ぶっ!!」

文哉は目をまんまるにして驚いている


「そっか、そうなんだな・・・」

『何ってば!!!』

「いや、それキスマーク・・・」

『へっ?』


私も文哉もゆでダコ状態

こんなことで恥ずかしがってて
心の準備なんて出来るわけない


「俺無意識でつけてたみたい・・・」

耳まで真っ赤のタコさんが言った
私は何も言えなかった