そして誕生日前日・・・

定時に終わった私は
家で文哉を待つことになっているので
帰る支度をしていた

運よく明日は休み
念願だった水族館デートに
胸を踊らせる


「観月ぃ〜♪
顔がにやけてるぞ〜!」

陽子が私のほっぺをつついて言った

『へへへ〜』

「幸せオーラ全開って感じ
お花飛んでるもん」

『だって、毎年残業だったんだよ?
今年は休みな上に文哉と一緒だもん♪』

「のろけは休み明けに聞くから!」

『覚悟しといてね?
じゃあね〜!』



帰り道、携帯が文哉からの電話を知らせる

『もしもし〜』
「観月ごめん!!!!」

『へ?』

「残業が・・・」

『えー!?!?』

「ほんっとごめん!!
早く終わらせて行くから!」

『・・・分かった』


今日、山岸さんが嫌みを言ってこないのが
納得できた
きっとこのこと知ってたんだ


家に帰って掃除したり
ご飯を作ったりしていると
文哉からメールがきた