文哉に伝えたい気持ちを抑え広報に帰った


「観月!大丈夫だった?」

陽子が心配そうにかけよってくる

『うん、ただの仕事の話!』

「よかった〜
うちの部署、観月がいなくなったら
終わりだもん」

『それがね、陽子!』
と言いたいのをグッと我慢した

『んなことないよ〜
優秀なお局様だっているしね?』

「ぷっ!確かに〜!!」



陽子に伝えないのは
気が引けるけど・・・

専務との約束を破るわけにはいかない


『あ、陽子ごめん!
今日のお昼は文哉と・・・』

「分かってるよ〜!
てか、誕生日プレゼント
ちゃんと考えておきなよ?」

『う〜ん・・・』

「あたしはもう買ってあるから♪
じゃああとでね〜」


そう言うと陽子は出ていってしまった