9月も半ばに入り
だいぶ過ごしやすくなってきた


高木さんは・・・
私を見つけると睨んでくるけど
それ以外は特に何もなかった

でも・・・


「いーわねえ、瀬尾さんは!
あんなカッコいい彼氏がいて!!
まあ、釣り合ってないけどねー」


最初はただの嫌味だと思ってた
山岸先輩

でも、ずっと文哉のことがすきだったみたい

何かにかこつけて
嫌らしい言葉を浴びせてくる


『すみません・・・』

「謝るくらいなら別れなさいよ!!!」


バタンッと山岸先輩が出ていく

嫌な思いをしているのは
私だけじゃない

広報みんなが私を睨み付ける

『ごめんなさい・・・』


どんどんエスカレートしていく
山岸先輩の罵声

私はだんだん耐えられなくなっていた