「観月!」

その声とともにあたしのデスクに書類の山が置かれた


会社のお局、山岸先輩

お酒を飲むとキス魔になるやっかいな先輩だ
おまけに厳しくて人使いが荒い


「この書類、今日中にファイリングよろしく〜」

『えっ!?今日ですか?』

時計を見るともう4時。
ファイリングするには
3時間はかかりそうだ


「口答えするな!」

そう言うと山岸先輩は行ってしまった


サービス残業決定


周りの哀れみの目を感じながら私は資料室へ向かった。