恋は体内時計を狂わせる

この時間が長いのか、短いのか
それすらも分からないくらいに


どれくらい経っただろう

急に文哉が体を離した
口に手をあて目を見開いていた

「俺・・・キスした?」

訳が分からないままこくんと頷いた

「あーっ!くそっ!!」

文哉は頭をかいた

「観月の誕生日まで
1ヶ月は我慢するって決めたのに・・・
あんなこと言われたら
理性なくなるっつーの!」

そう言うとソファに倒れこみ
顔を埋めてしまった


『私、嬉しいよ?』

「へ?」

文哉が顔をあげる
私はソファに座った

『すっごい恥ずかしいし
まだドキドキしてるけど
嬉しい!』


するといきなり抱き締められた

「もうそれ以上なにも言わないで
マジで止められなくなる」

そして口を塞がれた
目眩がしそうな熱いキス
砂糖よりも甘くて
溶けてしまいそうだった