立ち上がって真っ直ぐ文哉をみて言った

『好きって簡単に諦められないんだよ?
今高木さんは苦しくて辛くて
きっと毎日泣いてる
私はどうにも出来ない
でもっ!!!!
文哉に何か言われたら
高木さん壊れちゃうよ・・・

恋する女の子はもろくて繊細なの』

文哉もじっと私の目をみて話を聞いてくれた

『高木さんの気持ち、痛いほど分かる
私や文哉が何か言ったって
余計辛くするだけだよ
だから、高木さんの気持ちが
落ち着くまで私は我慢するよ
何を言われたって何をされたって
文哉は渡せないから』

すると文哉は立ち上がって
私をぎゅっと抱き締め
キスをした