文哉を横目でちらっとみると
ばっちり目があった
そしてすぐに眉毛と目尻が下がって
情けない顔になった

「ごめん
俺のせいで嫌な思いさせて・・・」

『文哉がモテるのは知ってたし
大丈夫!!
ね、早く帰ろう?』



家に帰って私は得意のグラタンを作った
サラダにスープも
文哉は美味しいって
喜んで食べてくれたけど
私の頭は高木さんのことで
いっぱいだった


食器は文哉が

「片付けは俺がやる!!」

ときかなかったから
私はテレビを観ていた

ふりをして
高木さんのことを考えてた


「高木のこと考えてる?」

文哉がテーブルにコーヒーの入った
カップを置いて言った