文哉の目があたしの目を離さない

「観月は観月のままでいいんだよ
俺は、悔しいけど
陽子ちゃんと話してる観月が
一番好きだから。

いつも真っ直ぐで一生懸命で
しっかりしてるのにドジで
そんな観月が好きなんだよ

だから頑張らなくていいんだよ
不安にさせない
俺が観月を守るから」


そう言って文哉は手を握ってくれた

「俺だって不安だよ?
観月がどっか行ったらどうしようって
やっと手に入れたのに

でも大切にしたいから
だからその場の感情とかで
行動したくないんだ
ちゃんと観月が準備出来るまで
絶対待つから」

『ありがとう・・・』

「それに俺の中で決めてることもあるしね

何かあったら、絶対言えよ?」

『うん!』

「よしっ!
じゃあ飯でも食いに行くか!」

『あ、あの、よかったら・・・
家でご飯食べない?
買い物行こうよ?』

「え?観月作ってくれんの!?」

『嫌じゃなければ?』

「嫌なわけないじゃん!
やべえ、めっちゃ嬉しい♪
買い物行くぞ!」


そのまま手を繋いで買い物に出掛けた