夏の終わりを知らせるように
夜になるとだいぶ風が涼しくなった


「もしもし?」

『あ、もしもし?電話なんだった?』

「あははは、特に用はないんだけど。
何してるかなーって」

『今日ね、陽子が泊まりに来てるの』

「あ、そうなの?
じゃあ悪いから切るよ」

『大丈夫、ちゃんと言ってあるし。』

「そう?
ねえ、今日昼何言われたの?」

『ん?内緒♪』

「なんだよ〜
あいつ本当に変なこと言ってない?」

『言ってないよ!
横山さん、いい人だね』

「コロコロ女変わるけどな」

『・・・なんか話してたら
会いたくなっちゃう』

「・・・・そんなこと言うの、反則
俺、我慢してたのに」

『あ、ごめんなさい』

「明日空いてる?」

『夜なら大丈夫。』

「夜か・・・
じゃあ明後日は?」

『明後日なら1日空いてる!』

「じゃあ、初デートといきますか!
10時に迎えに行くから。」

『分かった、じゃあね』

「うん、おやすみ」

『おやすみなさい』