どれくらいそうしていただろう

ムードなんか関係ない
あたしのお腹が鳴った

「ははっ、飯食うか!」

『ん・・・』


ご飯を食べながら
私はどっかおかしくなったのか
文哉の肩に頭をもたれた
文哉の大きな手が私の髪を撫でる


「観月」

『ん?』

「いいたいことあったら
ちゃんと言えよ?」

『文哉こそ』

「俺はさっきちゃんと言ったし!」

『まだお昼のこと言ってない』

「あれは・・・ただのやきもち」

『え?』

文哉を見ると耳まで真っ赤になって顔を背けてる

「俺には会ってくれないのに
あのオッサンには会うんだと思って」

『だって仕事だもん・・・
てか何で知ってるの?』

「あー・・・それは・・・
玄関で待ち伏せしてたから」

『ふふっ、嬉しい
ねぇ、このプリン好きなの?』

「観月好きだろ?」

『何で知って・・・』

「前にコンビニで
そう言ってるの聞こえたから」

『よくできました♪』

そう言って文哉の頭をクシャクシャっとした


「あ、やべ・・・10時じゃん!」