『あ、でもちょっとお腹痛いかも・・・』

「えっ!?ど、どうしよう・・・」

立ち上がり慌てる文哉がおかしくて笑うと

「笑うんじゃない!」

と怒られてしまった



最初は産まれるまで性別は聞かない!
なんて言ってたのに
分かると知ったとたんに
教えてくださいと即答したり
名前は顔を見るまで付けない
とか言いながら
仕事中なのに候補を考えてたり

妊娠してから
新しい文哉がたくさん見れて
少し慌てすぎて不安になったりしたけど
私と子供達のことを
必死に考えてくれてるんだって
すごく嬉しくなった



『ねえ?』

「何?」

『あと二人くらいは欲しいな♪』


文哉はクスッと笑ってお腹をさすった

「お前達、すぐ兄弟出来るぞ?」

『早く会いたいな』

「すぐ会えるよ」


きっと四人で手を繋いでなんて
すぐなんだろうね

幸せいっぱいの未来が浮かぶ

「観月、愛してる」

『私も』


誓いのキスのような淡く甘い口づけは
私の不安をかきけしていった



*完*