文哉は私の左手をとって
薬指にリングをはめる

『サイズよく分かったね?』

「前聞いたことあったじゃん」

『そうだっけ?』

リングは私の指にピタッとおさまった


『今度は私の番』

文哉の手をとり、左手の薬指にそっとはめる

「観月、手震えてる」

『うるさいっ!』

「本番大丈夫かなー?」

『大丈夫だもん!!!』


文哉の左手に自分の左手を重ねる

『お揃い初めてだね』

「うん。超嬉しい!!」


体を寄せあいキスをする

今までで一番深く長いキス
そしてそのまま愛し合った

ときどき当たるリングの感覚が
なくなるくらいに