『へ・・・?』

後ろを振り返ると笑顔の文哉がいた

「世界一幸せな家族になろう」

『うん・・・』

私の目から涙が溢れた
文哉は私をくるっと回転させて
向い合わせにした


「目つむって」

言われた通り目を瞑る
期待に満ちた左手を差し出すと
その手は抑えられてキスをされた


「予想してんじゃねえよ!」

『ふふっ、だって〜』

「目、開けて?」


そっと目をあけると
リングが2つ並んでケースに入っていた
リングはデザインは同じだけど
私のはピンクゴールド文哉のはブラックの
縁取りがしてあり、ダイヤがついていた


「観月のだけにしようと思ったんだけど・・
隣でカップルがペアリング選んでてさ
俺も欲しいなーって」

『嬉しい・・・』