『すごーい!』

部屋の窓からは川がばっちり見える

私はキョロキョロして
部屋の色んなドアを開けた

『わ!お風呂ついてる!
トイレきれー!
あ、文哉!浴衣もあるよ!!』

「観月はしゃぎすぎ!」

「お料理は6時頃お持ちしますので
それまで辺りを散策されてはいかがですか?」


時計を見るとまだ3時

『じゃあそうしよっかなー♪
文哉、行こ!』

私は文哉の手を引いて部屋を出る

「お、おい!
すみません、バタバタしちゃって」

「いいえ、いってらっしゃいませ」


可愛らしい仲居さんはにこっと微笑んで
見送ってくれた