『あー、おなかいっぱい♪
ご馳走様でした』

「いいえ!久しぶりに楽しかったよ」

『あの・・・
私、行きたいところがあるんですけど
いいですか?』




車を走らせること10分

「ここ?」


着いたのは河川敷
割りと上流の綺麗な場所


『綺麗・・・』

上を見上げると満天の星と少しかけた月

夜になるとまだ肌寒いけど
風が心地よかった


『前に連れてきてもらったことが
あるんです』

「文哉に?」

私は首をふった


『あ、飲み物買ってきましょうか』

「俺行くからいいよ」

『自販機くらい奢らせてくださいよ!
ブラックでいいですか?』

「ありがとう」


私は急いで道路までかけ上がった