しばらくして横山さんがやって来た

「陽子ちゃん、いない?」

『もう帰りましたよ』

「はあ〜、もう何なんだよあいつ!
瀬尾ちゃん聞いて!」

『続きはあとで聞きますから!
とりあえずお店行きましょー!!』



私達は会社から少し離れた
お寿司屋さんへいった

車の中でも横山さんの愚痴は続く


「別にさ、元カノからもらったから
とってあるわけじゃないんだよ?
それが気に入ってるから
とってあるだけなのにさ・・・」

『てゆうか、何でバレたんですか?
それが元カノがくれたものだって』

「俺がうっかり喋っちゃって・・・」

『え・・・』

私が顔をしかめると横山さんは慌てて言った


「あ、いや、陽子ちゃんが
これよくつけてるよねって
さりげなーく聞いてくるからさ・・・
俺も何も考えずに
元カノがくれたとか言っちゃって・・・」