「俺なら観月を幸せにする!
悲しませたりなんか絶っ対にしない」

『ふざけないでよ
私の幸せは私が決めるの!』

「でも、松下さんと会えないの
辛いんだろ?
だったら・・・」


熊谷亮がまっすぐこっちを見つめる

そらしたいのに
この顔をずっと見ていたい

そんな気持ちが芽生える


『だっ、だめ!
あんた、あたしがその顔に弱いの
知っててやってんでしょ?!』

私は両手で顔を覆った

『からかうのもいい加減にして!』

「からかってなんかねぇよ!!
俺は本気だ!

観月・・・」


両手を掴まれまた熊谷亮の顔を
直視することになった


『これ以上何かしたら
本気で嫌いになるから
泣いてわめいてやる!!』

「ず、ずりぃぞ!」

『ずるいのはどっちよ!
その顔武器に使ってさ

私は、文哉しかいない
文哉以外は考えられない』

「分かった・・・
でも俺諦めねぇから」


そう言って熊谷亮はどこかへ行ってしまった