『最低』

私は熊谷亮の顔を見ずにピシャリと言った


「ごめん・・・
酒入ってたし、なんか勢いというか
なんというか・・・
だけど、俺反省してる」

『そんなんで許されると思ってんの?』

「まじごめん
でも、このまま遠距離続ける気かよ?」

『当たり前でしょ』

「俺さ・・・
観月が松下さんと付き合いだした
ばっかりの時はなんだかほっとしたんだ
ようやく相手を見つけたかって。
だけど気付いたら観月ばっか見てて
松下さんにめちゃくちゃ嫉妬してた

観月が異動になって
支店から連絡が来る度に
観月じゃないかって期待して
観月のことばっか考えてた

いつの間にかすっげー観月のこと
好きになってたんだ」