『それは有り得ないよ
今までなかったんだから・・・』

知ってるでしょ?
私は何もかも文哉がはじめてだって


「んなもんわかんねえよ」

『私が一番分かってる!
私の方がずっとずっと
不安なんだから・・・』
「俺だって!!!」


音が割れるほどの大声

私と文哉の亀裂は
どんどん大きく深くなっていく


「ごめ・・・」

『私、文哉のことどんどんダメにしてる
私といない方がいいんだよ』

「なんでそんなこと・・・」


文哉ははぁっと深いため息をついて
ゆっくりと話し出した