放課後になった。


学級委員だが、今日は仕事がないので、急いで門へ行った。



え??


秀樹はいなかった。


私が早かったんだよね???


そのとき・・・


「鈴奈っ!!」


「春??」


「秀樹先輩~!!!」

春はそう言ってグラウンドに手を振った。


「え??」


春が手を振った方向を見ると秀樹が走っていた。


「鈴奈知らなかったの??秀樹先輩、部活に復帰したって。」


全然知らなかった。秀樹のこと知ってるつもりだったのに。


「そうだったんだ。」


「っていっても、今日知ったんだけどっ!!ほらっ、鈴奈も!!」

そう言って春は私の腕を取って一緒に振った。


「もうっ!!春、恥ずかしいってばっ//」


秀樹は、私たちのほうを向き、手を上げた。


私は、それだけでも嬉しくて、頬が緩んでしまった。