「Dear 鈴奈 From 秀樹
これで最後のメールにします。
鈴奈は俺のこと好きか??
俺を許せないのなら、そう言ってほしかった。
今日の放課後、門で待ってるから。
来なかったら、もう会うことはないと思う。
じゃあなっ!!」
掃除が終わって、内緒で携帯を開くと、
こんなメールが届いていた。
秀樹は、本気なんだ。本気で春のことを忘れてくれてるんだね。
もう、秀樹を傷つけたくない。
春の気持ちを無駄になんかしない。
遠回りして、秀樹の気持ちを傷つけてしまったね。
「鈴奈っ!!」
「春・・・。やっと鈴奈って呼んでくれたんだねっ♪」
「秀樹先輩が門で待ってるって。」
「知ってる。メール見たから・・・。」
「がんばってね。」
春は、笑顔で言った。
「私、秀樹とより戻そうと思ってる。」
「うん。」
「秀樹は、春のこと好きなのかもしれない。でも、私のことを大切にしてくれるって信じてるから。」
「当たり前じゃんっ!!!鈴奈は、素直で優しくて頭がよくて可愛いんだからっ!!」
「それ、褒めすぎっ!!」
私たちは笑いあった。いつまでも、友達でいてね。
春・・・。ずっと親友だよ。