「鈴奈??さっきは怒鳴ったりしてゴメンな??」


「あっ!!春~♪♪」


秀樹が私に話しかけてきたけれど、春を呼んだ。


秀樹・・・ゴメンネ。


わかってる。わかってるから・・・。


今は一人にして?


「あっ!!鈴~♪」


「あれ?春ってココじゃないでしょ?」


春は階段の一番下に腰掛けていた。


「え?うん。桜菜サン(サクラナ)を待ってるの。」



「そっかぁ・・・」


「よかったの???」


「えっ??なにが~??」


「古村秀樹先輩。さっき話してたでしょ??」

春・・・なんでフルネームっ!?

っていうか、私話してないよ?


「ん・・・?あぁ~秀樹先輩が一方的に話してきただけだし。」



「ふ~ん。っていうか・・・鈴まだ仲直りしてないの??」


「何で、仲直りなんか・・・。っていうか、別れたんだよ??」


「鈴・・・先輩のこと好きだから、より戻すのかと思ってたんだけど。」


好きだよ。秀樹のこと大好きなんだよ。でも、でも・・・


「鈴原さんっ!!」

「あっ!!桜菜さんっ!!・・・鈴、秀樹先輩と仲直りしてねっ♪」


その言葉を残して、春は行ってしまった。


「霧名さんっ!!掃除始めてっ!!」


「ふぁ~いっ♪」